大人の肌に起こるトラブルのメカニズム

若いころであればすぐに回復していた肌トラブルも、年を重ねるごとに回復力は衰えてきます。

いつまでもカサつきがとれなかったりシミやシワが改善されないという肌トラブルが複合的に起こり、慢性化します。

 

こうした肌トラブルの根本原因は長年にわたり受けてきた「酸化」や「糖化」によるダメージの蓄積で、細胞本来の正常な働きが低下し、表皮と真皮に備わる美しくなるための肌力が発揮できないことにあります。

 

大人の肌に起こるトラブルがどうして起こるのかそのメカニズムを学びましょう。

 

乾燥肌

乾燥肌は、加齢に伴う皮脂分泌量の低下や、ターンオーバーの乱れによる細胞間脂質と天然保湿因子NMFの減少によって、角質の水分保持力が弱まることが原因です。

 

この状態の角質は水分量が少ないだけでなく、硬くゴワつくことで角質肥厚を招きます。また、角質内は細胞と細胞の間にすき間ができ、そこからさらなる水分蒸散が起こるので肌の乾燥はますます進行します。

水分が不足した角層は、バリア機能の低下にもつながり、紫外線や摩擦などの外部刺激を受けやすくなるので、乾燥だけでなく、シミやシワなど、さまざまなトラブルに発展することもあります。

このように、大人の肌に起こる乾燥は、多くの要因が複雑に絡み合っています。

乾燥肌対策としては、

 

「すこやかなターンオーバー」

 

がカギを握っているので普段のケアにおいても、これを意識しましょう。

 

 

小ジワ

小ジワは、肌表面の角層にできる浅くて細かなシワのことです。

一般にちりめんジワとも呼ばれています。

小ジワの主な原因は、角質の水分不足による乾燥です。

年齢を重ねるにつれ角層内の保湿成分が減少することで、水分保持力やバリア機能が低下します。

この結果、肌の水分蒸散が起こり、角層が硬くゴワつき、小ジワが発生します。

 

目もと、口もとはとくに小ジワができやすいパーツです。

この2つは顔のどこよりも皮膚が薄く皮脂腺も少ないため、とても乾燥することが原因です。

 

小ジワは、乾燥が引き金で起こるトラブルなので、十分な補水、保湿ケアで予防することはできます。

しかし、乾燥が慢性化し、バリア機能がますます低下すると紫外線ダメージなどが真皮に及び、気がついたときには深いシワになることもあります。

 

正常なターンオーバーを維持し、常にうるおいに満ちた角層を保つようにしましょう。

 

 

シミ

シミは、紫外線や摩擦などの外部刺激によって発生する活性酸素がメラノサイトを刺激して、メラニンが過剰に生成されることで発生するトラブルです。

 

すこやかに整った角層環境であれば、スムースなターンオーバーによって古い角質と一緒にメラニンの排出が行われ、徐々に薄くなり消えます。

 

しかし、ターンオーバーの乱れで角質肥厚を起こした肌は、メラニンの排出が滯っているので、いつまでも角層に留まりシミが慢性化します。

 

シミをつくらないためには、過剰なメラニン生成を防ぐ生活習慣などを身につけること。

さらに、できたメラニンをスムースに排出できる角層を育むことも重要です。

 

過剰なメラニン生成によるシミは外的要因だけではありません。

女性ホルモンバランスの乱れや過度の精神的ストレスなどでも起こり、これが原因で発生するシミを肝斑(かんぱん)といいます。

 

くすみ

くすみの要因は角質肥厚、糖化、血行不良などさまざまです。

特に角質肥厚によるくすみは大人の肌に起こりやすいいトラブルです。

本来、透明感はみずみずしく整った角層に光が透過し、きれいに反射することで生まれます。

角質肥厚を起こした肌では、光の透過と反射が乱れ、くすんだ印象になります。

そして、糖化で起こるくすみは一般に”黄ぐすみ”ともいわれ、これは褐色をしたAGEsが肌に蓄積し、肌全体が黄色っぽくなることで起こります。

角質肥厚と糖化によるくすみは、くすみの要因を排除することで透明感が生まれるので、ターンオーバーが乱れないように注意しましょう。

 

血行不良によるくすみは、血流が滞り血液中の酸素が減ることで血液が黒っぽい赤色に変色し、それが肌から透けて見えることで起こります。血流をよくする生活習慣が大切です。

 

 

 

たるみ

若々しい肌印象をもたらすハリや弾力は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などで構成される真皮の力によって保たれます。

真皮の力の源になるのが線維芽細胞です。

年齢を重ねるごとに気になり始める深いシワやたるみは、線維芽細胞の働きの低下と、数そのものの減少に起因するものですが、そのおおもとは表皮同様、酸化・糖化によるダメージの蓄積です。

線維芽細胞が活発に働くことができれば、たとえコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が古くなったり、傷がついたりしても、分解と合成を繰り返すことで、真皮を常にフレッシュな状態に保つことができます。

しかし、代謝機能が衰えた大人の肌ではそのスピードが低下し、肌の弾力は失われ、ほうれい線や眉間などの深いシワ、頬やアゴ、目もとなどのたるみを引き起こします。

 

 

 

 

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